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「TOSIN 世界の住まい〜MEMO〜」
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今月放送予定の国(都市)についてご紹介いたします。
#31 ニューヨーク編 2008/Nov.〜2008/Dec.
2008年11月〜2008年12月放送 →ニューヨーク編 撮影日記
〜はじめに〜

 轟々と走るトラックやイエローキャブ(タクシー)、移動式ベーグル店、コーヒーカップ片手に早足のビジネスマン、サリーを身につけさっそうと横切る留学生。路上の消防管に座わったかと思うと新聞を読み始めたおじいさん、ふと目と目が合って「Nice Day ! ( よい一日を! )」。ニューヨーク、朝5分間の光景です。高層オフィスビルに高級ブティック、生中継中のTV、そして「I ♥ NY」のT シャツを着た観光客、昼間のニューヨークは快活なエネルギーであふれています。夜のブロードウェイではオレンジ色のスーツの黒人が格好よく歩き、流行りのレストランでは宝石のようなSUSHIを楽しむニューヨーカー達の姿があります。「世界の都市」「世界の縮図」とも形容されるこの大都会は、これまで訪れたアメリカの他の州とは異なる印象を受けます。「ニューヨークはニューヨーク!」なのかもしれません。この街の最大の魅力は、多様を受け入れ変化しつづけるところにあります。海の向こうからさまざまな背景や夢を持った人々が流れ込み、それぞれが発光する色やエネルギーが寄り集まって新しい文化や流行を生み出しています―世界中からの視線を浴びながら。

 ニューヨークは、ヨーロッパや中南米からの移民者がその第一歩として踏みしめたアメリカの玄関口でした。大航海時代、海と川の最良の地理的条件はこの街の経済的繁栄を支えました。労働力の需要によりニューヨークへの移住者は伸張し続け、人口の増加は街を南から北へと発展させました。20世紀初頭には世界最大の産業国となったアメリカ、その主軸であるニューヨークは「ニューヨークでビジネスが成功したらどこででもできる」などと言われるようにビジネス最優先の風潮があります。他方で多様な人種や民族がビジネスに参加・起業できるチャンスが開かれています。ちなみにニューヨークに上陸する移住者の数は、多い時に1日2000人を超えるといいます(例えば現在の東京に世界191カ国、各国から2万人ずつを一緒につめこむと、東京版ニューヨークができあがります)。今日の大帝国(エンパイア・ステート:ニューヨークの別称)の背景には新しいものを迎え入れ変化に対応する懐の広さがありました。

 さて、「ニューヨークの想い」は募るばかりですが、そんなニューヨークの住宅事情はというと…マンハッタン中心部を見渡せば建築物は高層化、高密度化しているのが一目でわかります。多くのニューヨーカーは賃貸アパートで生活しているようです。建築における制約も比較的厳しいというニューヨーク。建築家たちは自由な構想の実現に頭を抱えているようです。マンハッタン地区の典型的なアパートでは、戸数分の室外機や水道管などがまとめて裏に置かれているため、夜の窓辺では大都会の音が聞こえてきます。似たようなアパートが隣り合って密集しているので、うっかりしていると隣の建物の鍵穴と奮闘することも(?)。1階の店舗は覚えておかなければなりませんね。郊外へ行くほど緑は豊かに、庭付き一軒家や豪邸が多くなります。今回は4軒の住居と1軒の劇場、1軒のホテルを訪問しました。

中江 剛毅 (なかえごうき)

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