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「TOSIN 世界の住まい?MEMO?」

sekasuma 取材ブログ

撮影現地からsekasuma取材の「生」をブログでお届けいたします。
スイス6月7日
2007年07月09日
スイス
コローナの有名な館。フレスコ画の飾りがある。
即興曲を奏でるMichael Wengerさん。
骸骨姿の曾おばあさん
屋根裏部屋。木のハリと石の壁が特徴。

 ルガーノからクルマで30分登った小高い丘にカローナ(Carona)という小さな村があります。スイスの南の端、イタリアとの国境がすぐそばです。
教会の一部がトンネルになっており、そこをくぐるとカローナです。10台位留められる唯一の駐車場があります。村の道路は狭く、対向車線とすれ違うのに苦労します。
 このカローナは、中世の終わりごろ フレスコ画の職人が多く住んでいました。その関係から「芸術家たちの村」と呼ばれてきました。
 村一番の館を訪ねました。3階建ての台形の建物で、18世紀後半に建てられました。最初の持ち主はソラーリ家(Famiglia Solari)で、ベネチアでも力が認められたこの地方出身の有名な家系です。その後、ウエンガー家(Wenger)がこの家を別荘地として購入しました。スイスの有名なアーミーナイフ「ウエンガー社」(現在は「ヴィクトリノクス」と呼ばれています)を造った家系です。
1968年にこの地方の有名な建築家アウレルオ・ガルフェツテイ(Aurelio Galfetti)が現在の家に改築しました。その当時のウエンガー家の曾孫 マイケル・ウエンガー(Michael Wenger)さんがインタビューに応じて下さいました。初対面は酒臭く、二日酔いとのことであまりよい印象をもちませんでした。しかし、じっくり話を聞いてみると、芸術に対して深い洞察があることが分かりました。昔俳優をしていたが、無能なデレクターに振り回されるのがいやになって辞めました。広間にあるピアノで演奏を所望すると、即興でピアノを弾いてくださいました。だれかの曲を弾くという、創造性のないことはしないとのことです。個性のある芸術家なのです。
家の中は外の素朴さと一変して絢爛豪華です。また、迷路のようになっていて、どの部屋からも時代の重みが伝わってきます。
家具は彼の叔母さんメレット・オッペンハイム( Meret Oppenheim)さんが作ったものが置かれていました。
ウエンガー家が芸術家一家なのです。その芸術を具体化したものがこのスイスの寂れた村にあるなんて!!

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